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cake.jpのKW選定が素晴らしすぎて羨ましすぎるという話

どうもこんにちは!ちゃんぬーです。

私はWeb制作やコンテンツマーケティングの受託をする企業でマーケティング責任者を務めております。そんなあるとき、cake.jpの素晴らしさを知ってしまったため、皆様にこの記事でお伝えできればと思います。

cake.jp

実はこのcake.jpさん、ケーキ販売のゲームチェンジャーとして破竹の勢いで業績を伸ばしており、2021年の5月に7.7億円の資金調達を実施、2022年1月の時点で会員数100万人超、加盟店1500店舗以上、取り扱い商品5000点以上となっており、まさにケーキに関してはモンスター級のECサイトになっているのですね!

恥ずかしながら、別にケーキ好きではない私としては最近までその存在すら知らず、最近になって「よく聞くな〜」くらいに思っていました。(不勉強ですみません…)

しかし、この会社さん、メディアサイトから始まったと知って俄然興味を持ちました。(私も小さいながらコンテンツマーケティングやオウンドメディア運用代行の事業を営んでおりまして)

それで、調べてみたんですが、このケーキという市場がECで戦うにはかなりよい!というか、これ以上ないくらいに魅力的な市場だということがわかりまして。

その点において、cake.jpさんの戦略というか市場選定が、めちゃくちゃ素晴らしすぎて、いろいろとリサーチしてしまいました。

「ケーキ 通販」というKWが素晴らしい!!

cake.jpはケーキのECサイトであり、「ケーキ 通販」とGoogleで検索すると掲載順位1位で表示されます。
(このKWで1位を取るために努力されたことと思います!)

なんといってもこのKWが素晴らしい。。

「ケーキ 通販」の月間の検索ボリュームは12,100。つまり、1ヶ月の間に12100回程度検索されるKWです。また、UberSuggestというサジェストツールでのSEO難易度は50。

【SEO難易度とは】
SEO難易度は「上位表示の獲得のしやすさ」を表す指標として使用されます。あくまで目安です。
20〜30程度がまあまあ簡単、40〜50程度がちょいムズ。60以上がかなりむずい。くらいの判断基準として使用していますが、実際の検索結果ページなどを見つつ判断する必要があります。

※ポテ丸の体感値

これ、どういうことかというと、検索ボリュームは大きいが、SEO難易度はそれほど高くないということです。(事業的に獲りに行くKWとして非常に優れている)

また、ケーキという商材自体もすばらしい

ケーキって何か特別なことがあったときに食べますよね。なので、平均客単価を高くしやすいという側面があります。4号のホールケーキで5000円くらいってそんなに高くない感じしますよね??
でもこれ、食品の通販だと割とけっこう高価格帯の商品であると言えます。
(ラーメンの通販だと1セット1000円くらい…)

ECサイトの売上は [ アクセス数 × CVR × 平均客単価 ] なので、KW選定の時点でアクセス数と平均客単価を高い水準に持っていけることが想定できるわけです。これは素晴らしい。cake.jpさんよりも早くこのことに気が付きたかった。(それは皆そう。)

<memo>
ECサイトの売上 = アクセス数 × CVR × 平均客単価

また、PR TIMESのプレス配信を見てみると、かなりの高頻度でプレスリリースを出していることがわかります。

PR TIMESからのリンクには”nofollow”が付いているので、直接的にドメインオーソリティへの影響はないかも知れませんが、高頻度でプレスを配信することによってサイテーションが増え、ドメインパワーに効く可能性は高いです。
ちなみにcake.jpのドメインパワーは48。これはかなり高い水準です。

SEO一点突破でも強いのに、インフルエンサーや漫画とのタイアップなどのプロモーションもしっかりとやっていて、もはや「ケーキ 通販」では無双状態ではないでしょうか。

cake.jpの売上をざっくり試算

では、cake.jpの売上をざっくり試算して、第二のcake.jpの可能性を探ってみたいと思います。

計算の前提は以下の通り。

  • オーガニックセッションの月間流入見込み:473,967(サジェストツールの推計値です)
  • CVR:2%(平均的なECのCVRは2%〜3%と言われています)
  • 平均客単価:4000円(商品をざっと見てなんとなくの値を出しました)

ここからはじき出される売上は、月間37,917,360円!!!
年商4億円を軽く超えますね😊

しかも、この計算にはSNSや広告、被リンクからの流入は含まれていないので、実際の売上はこの2倍〜3倍くらいあってもそんなにおかしくはないはず。(もっとあるかな??)

多数の店舗が出店しているECの場合、販売手数料として20〜25%の料金をいただくのが一般的なビジネスモデルなので、その分を計算すると、cake.jpに残る売上が月間9,479,340円くらいと考えられます。

cake.jpさんは野心的な企業だと思うので、いろいろ施策を動かしたり投資したりしているかと思いますが、SEO対策とECのオペレーションだけやっていても月間1000万円近い売上が立っちゃう計算になります。これは非常にすごい。

ここまでお読みになった方、「ケーキ 通販」に勝るとも劣らない魅力あふれるKWは他にないのだろうか?
って思いますよね??もちろん私も探しました。でも残念ながら「コレは!!」と思うKWは見つけ出せなかったんですよね。

第二のcake.jpは作れるか?

かろうじて可能性を感じたのは以下の3候補。「ケーキ 通販」の絶妙さをおわかりいただけるのではないでしょうか??

  • 「ラーメン 通販」:検索vol 6600 / SEO難易度 44
  • 「肉 通販」:検索vol 3600 / SEO難易度 50
  • 「チョコレート 通販」:検索vol 6600 / SEO難易度 55

スイーツ業界でケーキと双璧をなしていると考えられるチョコレートの力を持ってしても、ケーキには及ばず…

ラーメンはケーキと比較すると「普段使いの食品」という感じなので客単価はそこまで上げれなさそう…
肉は高単価が狙えるものの、検索ボリュームが少ない…
悩ましいですね。

また、意外にも、みんな大好きなカレーライスは事業として成り立たない規模でした。

  • 「カレー 通販」:検索vol 720 / SEO難易度 51

おそらくカレーは家庭で作ってもおいしいからだろうなと想像しています。

ちなみに、もちろん(?)「ラーメン.jp」を作った場合のコストと売上は試算しています

現在「ラーメン 通販」で掲載順位1位のサイトは「宅麺」というサイトです。

こちらのサイトの売上試算の想定は以下の通り。

  • 月間のオーガニックセッション:201,748
  • CVR:2%
  • 平均客単価:3000円(1回の購入で2〜4商品くらい買うかなという想定)

上記の前提で計算すると、オーガニックセッションからのサイト収益は、サイトの売上が月間1200万円くらい。20%の手数料をいただくと想定すると、月間240万円くらいの売上が立つ感じですね。
※広告やSNS、被リンクからの購入を想定しない場合です

この「宅麺」というサイトがかなり強敵で、SEOで勝負すると長期戦になると思われます。また、Twitterフォロワーも2.5万以上おり、オーガニック以外のチャネルもしっかり確保していますね!!

そのため、メディア運用、SNS運用やプレスリリース、被リンク施策などを頑張っても2年くらいは1人のフルリソース(記事ディレクション&SNS運用)+ライティングのリソースかかるかな〜という感じでコストの試算は一旦諦めました。

もしも「このKWでEC事業やったらいいのでは…??!」というアイデアをお持ちの方いらっしゃいましたらご一報ください〜〜🙏

それではまた😊

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